田中芳樹『銀河英雄伝説』
言わずと知れた田中芳樹の代表作。
一言で表すなら【宇宙版三国志】
三つ巴の覇権争奪戦、数えきれないほどの魅力的な軍人(武将)たち、戦況を1手でひっくり返す驚愕の戦略、権力者を陥れるための陰謀など、三国志を読んだことのある人ならその共通点の多さに気付きます。
高校生の時(30年前)に初めて読んで、今でも時折読み返します。
戦争に正義と悪といった対立は存在しない。あるのは自分の正義と、それと反対ベクトルの相手の正義だけ。戦争をしている二国にそれぞれ主人公がいて、お互いが相手の正義を認めつつも自分の正義のために戦う。勧善懲悪ではなく、どちらも応援したいし、どちらにも負けてほしくない。それでも戦争は続き、命は失われていく。
ダブル主人公だからこそ、一方的に片方の陣営を応援できないもどかしさ。そして最後はどちらが勝つのか、どちらが死んでしまうのか。続きが気になって最後まで一気に読んでしまいます。
自分は常に正しい。周りの人間や学校・社会が悪いんだと思春期ど真ん中だった自分の考えを粉々にしてくれた作品です。また社会人となった今でも、嫌な取引先と当たった時に、相手もいろいろあるんだよなと優しい気持ちにさせてくれます。
色々なメディアに展開しているのも銀河英雄伝説の魅力。
漫画、アニメ、映画、宝塚、ゲームと様々。
漫画はウルトラジャンプで藤崎竜が連載中。原作の重厚な雰囲気と、ふじりゅーのコミカルなタッチが絶妙に融合しています。特に同盟軍の日常シーンはドはまりです。封神演義やサイコ+ふじりゅーファンのあなたにもおすすめの作品です。
もう一つのコミカライズで、道原かつみの作品。美麗なイラストで人気も高かったのですが、現在は連載停止中。イメージとしては上品な銀英伝。ふじりゅーが「わはは」と笑えば、道原かつみは「フフフ」と笑うような(まーしーの主観です)
道原かつみの美麗イラストで作成されたカードゲームが、【銀河英雄伝説 帝国の進撃】。高校生の時に同じ部活の友達と、練習後に毎日プレイしていました。ゲームの舞台は小説の最終決戦である「神々の黄昏(ラグナロック戦役)」プレイヤーは帝国の将となり、だれが一番早く同盟を攻め落とすかを競うゲーム。本棚を探したら、きれいに保管されていました。
現在は入手困難なようです。
アニメは・・・、実は見たことないんです。評判は良いのですが長い・・・。コロナウィルスで外出自粛している今なら見るチャンスかもしれません。
Copyright© ゆるーくダイエットとゴルフのブログ , 2020 All Rights Reserved.